LED電球の明るさ

提携建築士/斉藤佳一さん

LED電球が普及する前は、照明の電球(白熱球)が切れた時ワット数と口金(ねじ部分の大きさ)を合わせれば、どのメーカーでもほぼ同じ明るさの電球に交換することができました。省エネ・環境配慮型のLED電球が登場して、現在は価格もだいぶ安くなりました、とは言えまだ白熱球の数倍以上の値段です。高価なLED電球の特性を理解して失敗のない交換球を選びたいです。

1.LED球のパッケージに「明るさの目安 100W相当」と書いてある。

私は、同じ100WでLED球が白熱球より明るい電球を体験したことがありません。
本当の「明るさの目安 100W相当」のLED球を選びたい!!
W(ワット)は明るさの単位ではなく消費電力の単位です。明るさの単位はlm(ルーメン)で表記されています。

白熱球100W約1400lm~1500lm
60W約 700lm~ 800lm
40W約 400lm~ 500lm

が目安の明るさです。


LED球には特性がある。

白熱球は床から天井まで全方向を均一に照らしますが、LED球は照らす方向を持っています。
a)下方向タイプ (ダウンライトのように下方を照らす)
b)広配向タイプ (笠付きペンダントのように横~下方を照らす)
c)全方向タイプ (空間全体を照らす)
空間全体を照らしたい器具に下方向タイプのLED球を取付けると、天井が暗く雰囲気が全く異なる空間になります。

LED球には色がある。

a)電球色 (白熱球に近い温かみのある光色、くつろぐ部屋に向く)
b)温白色 (落ち着いた明るい光色、好みによって様々な場所に使い易い)
c)昼白色 (落ち着いた明るい光色、好みによって様々な場所に使い易い)
D)昼光色 (仕事部屋、勉強部屋など活動する部屋に向く)
※LED一体型の照明器具は、1台で光色を変えることができるタイプがあります。
白熱電球には無かった特徴が、LED電球にはあります。電球の特性や用途に合った電球を選んで快適な住空間を継続しましょう。

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