時代をつなぐ建築-講安寺旧庫裡改修工事

 提携工務店 島田建設さんより

 創建 1606 年の東京都文京区の有形指定文化財に指定されている講安寺旧庫裡改修工事を 4 月着工で工事中です。創建は法然上人と言われています。この建物は江戸時代に創建され、江戸時代、明治、大正、昭和と何回か増改築が施され現在に至っております。

 今回の改修工事にあたり建築文化財の事前調査があり、江戸時代の建築、明治、大正の建築と年代別に識別され、撤去可能部と不可能部又は撤去処分と保存等の指示が出される中の工事になりました。床、壁、天井の撤去可能な部分を撤去しますと柱は全て大き目の束石の上から立上り、大引きはどこからの移築と思われる 30cm角が使用されホゾ穴などがありました。

 大黒柱に取りあう目を見張るほどの巨大な梁が使われ、梁や棟、母屋は角材ではなく太い丸太が使用されております。

 この建物が創建された時代は解体された建物の部材は次の建物へと保存移築され、新しい建物へと引き継がれていく様子がホゾや仕口から充分想像されます。

 構造的に弱い部分は構造設計事務所の指示により補強をして、これからも永く使用していけるようにと考えております。

 内装は、古民家風で構造は現わしとします。早く無事に完成にこぎつけたいと思います。  この工事を施工して感じたことは、当時の人は資材を大事に使用する事とある部材をその場所に合うように加工をして付ける技術の高さを痛感しております。

 現在はスクラップビルドで全て使い捨ての時代に、大量消費、大量廃棄の時代に疑問を感じざるを得ません。

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