提携建築士 永添一彦さん
各地の過去最高気温更新のニュースや豪雨災害・山火事などの報道が毎年増えているように感じます。以前は異常気象といっていた事象が今では気候変動との関連性について指摘されるようになりました。我が家を振り返っても、夏季のエアコンの稼働率は年々増加傾向にあるように感じています。エアコンを運転するには電力が必要ですが、「生活クラブ電気」のような化石燃料に頼らない再生可能エネルギー由来の電力会社にシフトすると同時に、電力に頼りすぎない暮らしの工夫も大切かと思います。ここでは我が家で実践できる暮らしの工夫を紹介します。
暑さの源は太陽の日射エネルギーです。そのパワーは1m×1mの面積で1000Wもあります。冬に使う電気ストーブの強運転とほぼ同じなので、直射日光が素通しで窓から家の中に差していたら、真夏に家の中で電気ストーブをつけているようなものです。先ずはこの状態を避けましょう。我が家がどうか確認して下さい。太陽は東から西へ移っていきますから、いろんな時間で家中の窓をチェックしましょう。対策をですが、昔から使われてきた簾(すだれ)はホームセンターで簡単に手に入り、設置もそれほど難しくありません。窓のサイズよりひとまわり大きめのサイズを選び、窓から少し離して取り付けると効果的です。緑のカーテンも人気です。葉がそよぐ様は見た目にも心地よく、好みの植物を選んでください。

また最近ではサッシの外に後付けできる遮熱ロールスクリーンというものもメーカーから出ています。Low-Eガラスに交換することも効果的です。日射エネルギーの約半分をカットし、冬期の断熱にも効果があります。これらの例に共通するポイントは「窓ガラスの屋外側に設置」していることです。一般的なカーテンも日射を遮りますが、窓ガラスの室内側にあるので遮った日射の熱が室内に拡散してしまいます。窓の外側で遮るようにしましょう。
扇風機も効果的です。最近はDCファンという省エネで微風量運転ができるタイプの機種がありますが、就寝時に人の周りの空気を微風で動かす要領で使うと少し楽になります。
最近の猛暑ではエアコンを使わない生活は難しいかもしれませんが、これらの工夫で省エネを実践しましょう。
